先日、税理士事務所で働いている知人と税理士主催の講演会の後に飲みに行きました。しがない男同士の会話と言えばまじめな仕事の話かチョメチョメ話になるのですが、まじめな話題で先の通常国会で成立した「中小企業における経営の承継の円滑化に関する法律」について話題がはずみました。この法律により中小企業の経営承継がスムーズに行えるように「遺留分に関する民法の特例」・「金融支援」・「課税の特例」が創設されました。何故かというと、円滑な承継を図るうえで①民法上の遺留分の制約、②代表者交代による信用不安、③自社株式にかかる相続税負担など、承継がスムーズに行えない3つの課題に対し「中小企業経営円滑法」により解決しようという法律です。講演会でもらったパンフレットの言葉を借りながらかきますと、企業は100年以上続く長寿企業が理想と言われているようですが、実際は20年間で約113万社減っているそうです。開業率より廃業率が上回っているとのこと。よく当社の社長がおっしゃっている言葉を思い出します。「俺たちはいい時代に生きたよな」・・・・・・当社の社長がではなく、高度成長期にのって開業した会社は極端な言い方ですが数字を読めない社長でも何とか経営できた時代だったのかもしれません。しかしこれからの時代はどうでしょう?パンフレットには毎月の月次決算つまり現状の業績をタイムリーに把握して、毎月儲かっているかどうか確認することが重要と書いてあります。そうでしょうね。でないとこの不景気はのりきれないだろうな。以前、私は金融機関に勤務しておりました。部署は融資課だったのですが、中小企業の融資先より融資案件の為試算表をだしてもらうようにお願いするのですが、どこの会社も社長の奥様が経理をしているケースが多く、出納帳をまとめて税理士に提出しているだけで把握している経理は少なかった気がします。たいていそのような会社の社長は赤字を恥かしいと思わない社長だったりします。この会社内容を数字でとらえられないことは重大なことだと感じます。日本の約7割が赤字企業と言われています。税理士によると中小企業が赤字に陥る原因は黒字を出す為の仕組みが整備されてないと言う。それがあなたの仕事でしょ?とつっこみをいれたくなったのですが、確かに黒字決算を続けることは重要だと思います。是非当社でも、もっと長期プランだけでなく、毎月の会議方法を変化するよう提案しようかな。やっぱり利益は大事だとつくづく感じた次第です。「でも俺会社の決算内容知らないからな」との私の言葉に知人がメモでアドバイスくれました。
(知人メモよりアドバイスを紹介します)
利益→企業の存続→企業の安定→企業の発展→お客様へのサービスの向上と継続→社員の幸せを図れる・・・・・・利益とは儲けではなく企業を継続させる為の費用である。
知人いわく「会社がおかしくなってくるとこの流れのどこかに社員が異変を感じるはずだよ」と。
よしっ。是非そうならないよういっちょ頑張ってみるかと気合を入れなおし、実は2ヶ月ぶりのブログを再開した次第です(笑)